近況。2023の振り返り。

このブログをほとんど放置しているが、年末の所感くらいは書いておこうかなと思っている。

 

今年は割合文芸を読んだ年だったと思う。その一方で技術書は以前ほど読んでいない。ソフトウェアを作るプログラマーとしてはどうかと思うが、最低限は読んでいるのでまあ良いか。そういう時期もあるのだろう。

 

僕の今までの読書の傾向として、それなりに本は読むものの、ノンフィクションであったり論文を単行本化したような物が多かった気がする。今年は例外的に文芸を好んでいる。読んだ文芸で良かったのは以下かな。

罪と罰 ドストエフスキー

コインロッカーベイビーズ 村上龍

「ガラスの街」「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」のニューヨーク三部作 ポール・オースター

 

罪と罰という言葉を引用する人は多いが、読んだことある人ってそこまで居ないよなと思ってブックオフでちょうど安かったので買ってみた。当時のロシアの風俗にあまり明るくない、かつちょっと読みにくいドストエフスキーの翻訳文(登場人物がそれぞれを呼ぶときと地の文で名前が異なったりする)だったので読むのは結構骨が折れた。それでも物語の最後は涙が出そうになった。結果的には出なかったが。

 

今ではゴールデンタイムで経営者とお話をしたりする番組のMCである村上龍だが、若い頃の生活はその著作からも読み取れるようにめちゃくちゃである。コインロッカーベイビーズはその危険性は狂気の集大成っぽい感じで、「限りなく透明に近いブルー」を読んだときはそこまで村上龍を好きではなかったが、この作品で好きになった。

 

ポール・オースターのニューヨーク三部作は3冊連続で読むことが価値のある作品なのだが、「鍵のかかった部屋」を読みおえたときはなんだか小躍りしたくなるような興奮に襲われた。原著もそのうち読もうかな。

 

ほかにもカミュとか村上春樹とか大江健三郎とか、なんだか色々読んだ。

異邦人と、ねじまき鳥クロニクルと、性的人間はこれらの次くらいに好きかな。

 

技術書

クリーンアーキテクチャをまた読んでいる。

この本は世間で割りと誤解を受けている。というかこの本を誤読した人が考えたアーキテクチャ例が流通していて、そこから更に劣化コピーされた言説がたくさんある(らしい)

会社にクリーンアーキテクチャ本を原著で読んでいるひとがいて、輪読会をしてもらった。

確かに、この本で出てくる同心円の図ベースでディレクトリ構造だけ真似してもしょうがないし「クリーンアーキテクチャ導入してみた」系の記事などもだいたいそんなかんじである。

というかそもそも、「クリーンアーキテクチャをやる(導入する)」みたいな表現自体がこの本の本意を読めてないのだろうなと思った。

 

Go言語100Tips

今年はバックエンドエンジニアとしてGo言語しか書いていないのでこの本を読んでいる。Goを書き始めたときに読めたら良かったなとは思うが、多分そのときに読んでも対して理解できなかったと思うので今読むといい本かも。

 

仕事

去年転職した会社に引き続き勤めている。toCの音声プラットフォームサービスを運営している会社のバックエンドエンジニアである。

今年はバックエンドのリプレイスプロジェクトがあり、半年くらいは主にそれをやっていた。無事リリースされて感動だ。しかし、このプロジェクトでは結構自分の技術力のなさというか、いままで「PHPでとにかく後先考えずにリリース優先だ!」みたいなことばかりしていたことが全く通じず実力不足を痛感した。やっぱりちゃんと作るという経験はなかなか得難いので、ここでものにしていきたい。

Go力も低いのでやっていかないとな。

 

AI

去年からかもしれないが、今年はAIの年だったというのは多くの人がうなずくところだろう。

GitHub Copilotは普段の会社での開発で利用しているが、便利過ぎてこれがない生活は考え難い。

あとはChatGPTか

あんまり信用しすぎるのも考えものだが、なんかつい困ったときとか行き詰まったときに会話してしまう。相手に気を使わなくてもいいから。ただ、エンターキーで会話が送信されてしまうのは日本語つかいには優しくないなとおもった。

あとはRTX3060でPCを組んで画像生成AIなどもやっている。これは楽しいし、自前で環境を用意するとWebサービスでは倫理的な制約で出すことのできない画像も生成できる。

一方でインターネットを見ると、絵を描く人が法律的な知識を身につけることなく反AI的な言説を撒き散らしていてちょっとげんなりする。パクリパクられ論争もそうだが、「著作権で保護されているのは具体的な表現であって、アイデアや作風といったものではない」ということを理解できないのに強い主張を展開する人は何を考えているのだろうか。

また、どうやらAIの発達によってホワイトカラーは仕事を失うらしい。プログラマーとか最たるものだとか。僕自身はプログラマーの仕事が奪われてもなんか別の仕事すればいいかなと未来を楽観視しているが、食うに困ったら意見は変わるかもしれない。

 

お金

前職から現職に転職し、90万円ほど年収が上がった。個人的には大満足だが、大学の同期と出会うとどうやら僕の収入は低めらしい。

アンチ新卒就職活動を気取り就活をろくにせずに適当に一社目を決めた僕と、それなりに名門の大学から年収やキャリアを最大化するためにやってきたひとを比べるのは失礼というものである。

 

ブックオフで本買ったり、近所をたのしく散歩したりする程度の余裕があれば収入はそんなになくても良いかなと考えていたのでそこまで収入にこだわりはなかったのだが、最近物欲が強く出てきた。車を買ったり海外旅行をしてみたくなったのだ。

あとは、最近肝心のブックオフが近所で立て続けに閉店しているのも悲しいところだ。

収入を上げるためにはいろいろな選択肢があるが、普通に副業してもしょうがないかなと思う。なにかいい方法が無いか思案中である。

 

運動

運動をしている。やはり運動不足はこのデスクワークの職業を続けていくためには戦っていかなければならないものである。

調子がいいときはこれくらい運動している。

ラソン

週2回くらい。最低5km

水泳

週1回くらい。30分くらい

筋トレ

週1回くらい。フリーウェイト中心に1時間くらい。

 

運動をするようになって公共施設の素晴らしさを感じている。区営プールは200円から400円くらいで入れるし、千駄ヶ谷東京体育館はフリーウェイトが充実していて700円である。

ハーフマラソンにもでた。結果はあまり良くなかったが楽しくはあった。来年はフルマラソンにでも出ようかな。

 

来年やりたいこと

数学

来年はよりやっていきたい。今年もある程度勉強していたのだが、やはり不十分なレベルでしかないし、数3に到達すらしていない。はやく数学を克服するのだ。

アルゴリズム

これも同様である。多少なりとも高度なソフトウェアを作りたいと思うのであればこれらは必須であるがこれが弱いのだ。

OS

むかしからOSという概念は好きだった。がとくに勉強していないので、OSをやっていきたい。

お金

お金!お金がほしい!車がほしい!海外旅行に行ってみたい!

というわけでお金を考えるよ来年は。

技術力

やっぱり足りないんだこれが、Goでバックエンドを作るということは来年はより注力します。データ指向アプリケーションデザインとかも読みたいしね。